自分でも今すぐできる
盗聴器/盗撮器の見つけ方と業者の見分け方

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目次


1. はじめに
2. 今すぐできる盗聴・盗撮防止策
3. 盗聴器/盗撮器の種類
4. 盗聴器/盗撮器の電波とは
5. 難易度別発見方法
 レベル1:簡易発見器による検知方法
 レベル2:専用発見器による検知方法
 レベル3:レシーバによる検知方法
  1)認定
  2)調査内容
  3)報告書
  4)料金
  5)盗聴器を自分でセットする←2015/7/12追記
 レベル4:スペアナによる検知方法
  1)認定
  2)調査内容
  3)報告書
  4)資格
  5)料金
  6)立ち会い
  7)盗聴器を自分でセットする←2015/7/12追記
 レベル5:サーモグラフィーによる検知方法
 レベル6:秘密の検知方法
6. FAQ
7. まとめ

5. 難易度別、盗聴器/盗撮器発見方法


それでは盗聴器の検知方法を、その検知レベル順に以下の6段階でご説明します。

  レベル1:廉価版発見器(千円前後)による検知方法

    レベル2:発見器(2万円前後)による検知方法

      レベル3:レシーバ(5万円前後)による検知方法

        レベル4:スペクトラムアナライザによる検知方法

          レベル5:サーモグラフィーによる検知方法

            レベル6:秘密の検知方法

レベル1:簡易発見器による検知方法


現在千円前後で、以下の様な簡易型の盗撮・盗聴器発見器が発売されています。

       

一見オモチャの様にも見えますが、使い方を正しく理解すれば盗聴器/盗撮器を十分発見可能です。


小型軽量ですので、盗聴/盗撮が気になる方は本機を常時携帯して、更衣室、トイレ等、気になる箇所をこまめにスキャンする事をお勧めします。

また本機が正常に動作するかどうかは、電池の消耗度合いを含めて、電波を出す電話子機もしくは無線LANに近づけてブザーが鳴るかどうかで確認できます。

ヤザワ 盗聴・盗撮探知器 SE15(上図左端)の詳細はこちらのレポートをご覧下さい。

なお大昔でしたら、家庭にあるAM/FMラジオを盗聴器に近付けて、ノイズ(雑音)が聞こえるかどうかで盗聴器の有無を判断できたかもしれませんが、今どきの盗聴器にラジオを近付けても何も聞えません。


レベル2:専用発見器による検知方法


以前はかなりいかがわしい製品もあったのですが、最近は以下の様に有効な発見装置が売られています。

       

なかでもリズム時計のアールソナーは、女性でも簡単に使える様に作られておりお勧めです。

アールソナーの詳細は、こちらのレポートをご覧下さい。


レベル3:レシーバによる検知方法


テレビで放映されている、盗聴器ハンターが使う手法がこれです。

市販のレシーバに専用アンテナを付けて、盗聴器の音声をモニタしながら盗聴器を見つけ出すものです。

       
上図中央のAR-8200の使用感については、こちらのレポートをご覧下さい。

テレビのワイドショーを見ると比較的簡単に見つけ出せる様に思えるのですが、テレビの場合、ある場所に盗聴器があるかどうかを調べているのではなく、街中で見つけた盗聴電波の発信源を探って盗聴器を見つける(すなわち盗聴器が有る事が分かっている)という違いがあります。

ですので、このレシーバである場所の盗聴器の有無を判断するとなると、かなりの時間を要します。

具体的には以下の様に、レシーバで受信する電波の周波数を区切って、室内の電波を時間をかけてスキャンしていく事になります。

周波数 レシーバ
設定
エリア 作業
時間
使用
機材
使用
アンテナ
判定
結果
代表モニタ
周波数
30~
100MHz
ステップ
ホールド時間等
1F
2F
1時間 レシーバA ハンディA OK 41MHz
53MHz
100~
300MHz
ステップ
ホールド時間等
1F
2F
2時間 レシーバA ハンディB NG 108MHz
220MHz
300~
500MHz
ステップ
ホールド時間等
1F
2F
1時間 レシーバA ロッドA OK 358MHz
398.08MHz
399.25MHz
489MHz
2~
2.5GHz
ステップ
ホールド時間等
1F
2F
1時間 レシーバA ロッドB OK 2.8GHz
2.87GHz


スキャンの方法についてはレシーバの操作説明書を読めば、多少電気製品の知識がる方でしたら、ご自分で可能です。

ただしレシーバが3万~5万円程しますので、購入してまで自分で探索するかと悩む所ですが、レンタルが一番お勧めかもしれません。

なおこの方法においては、周波数帯も復調方法も異なりますので、盗撮器の発見は不可能です。

またこの方式の業者に依頼する場合ですが、比較的誰でも参入し易い面があり、調査終了後にただ盗聴器は見つかりませんでしたと言われても、どの程度の信頼度があるのか分かり難い面もあります。

このため見積もり入手時に以下を確認する事をお勧めします。また見積もりについては、必ず2社以上から貰いましょう。

業者に依頼する場合の注意点を以下にお伝えします。

1)第三者機関の認定を取得しているかどうか


生憎この業界ではさほど普及していませんが、ISO9000(品質マネージメントシステム)、或いはISO/IEC17025(試験所認定プログラム)の様な公的機関の認証を取得していれば、技術力も信頼度もかなり高いと思って良いと思います。

校正機関、電波測定サイト、携帯基地局保守等からこの業界に参入した場合、取得している可能性があり、また技術力も高いと思われます。

  
ノイズ測定室             電波暗室内部


一方探偵、興信所、引っ越し業務からの参入でしたら、残念ながら品質保証を含めた技術力も低いと言わざるを得ません。


2)調査内容を事前に書面で貰う


当然の事ですが、見積もり時にどういう調査を行なって貰えるか知るために、使用する機材、具体的な作業内容、所要時間を書面で貰いましょう。

またその中に、守秘義務の条項も盛り込んである事を確認しましょう。


3)どの程度の報告書を作成して貰えるか確認する


前記しました様に、盗聴器は見つかりませんでしたと口頭で言われても依頼者側としては全く意味がないので、第三者でも再現試験ができる程度の報告書を作成して貰えるかどうかを確認しましょう。

具体的には、前述した表程度の報告書を作成して頂けるかどうか、或いは過去の報告書のサンプルを事前に確認することをお勧めします。

またレシーバだけでは、盗撮画像は検知できませんので、盗撮画像はどうやって調査するのかも確認しましょう。


4)料金


このクラスの調査ですと、誰でも比較的簡単に参入できますので、機材を入れても1時間で数千円程度と思って良いと思います。

また時間を掛ければ掛ける程、検知できる確率が高くなる訳ではないので、一戸建てで半日~1日程度ではないでしょうか。

また出張料と報告書作成料等については、どの業界でも定形的に発生しますので、一般常識の範囲内かどうかで判断すれば良いと思います。

いずれにしろ見積もりについては、こちらが金額の妥当性を判断できる様な明細を入手すると共に、複数の見積もりを入手し相場を十分確認する必要があります。


5)盗聴器を自分でセットする


多少後ろめたいかもしれませんが、業者に調査して貰う際、自分で盗聴器を購入してセットしておくのも、業者の技量及び調査結果を判断する上でかなり有効です。

       

実際、盗聴器の有無を調査して”有りませんでした”と言うのは、それこそ子供でもできます。

高い調査料を支払う以上、それくらいの事は必要です。

よしんばそれが後ろめたいのであれば、依頼する際、盗聴器を自分でセットしておいても良いかどうか業者に確認する事をお勧めします。

もしそれに難色を示すのでしたら、その業者は止めた方が良いという事です。

また何も実際に盗聴器を購入してセットしなくても、自分でセットするかもしれないと伝えるだけでも構いません。

それを聞いただけでも業者はそれを見つけようと、更に頑張って頂けると思います

その上で、結局無いと断言されれば、その業者の技量は相当高いとも言えます。

まとめとしては、

①盗聴器の調査依頼に際して、自分で盗聴器をセットしても良いか確認し、難色を示す業者には頼まない。

②もし実際に盗聴器を自分でセットして、それすら見つけられなかった場合、料金は支払わないで良いか事前に確認する。

③もし上記2点がOKとなれば、盗聴器をセットしているかもしれないと伝える。


その際、実際にセットしてもしなくても構わない。




レベル4:スペアナによる検知方法


次にスペクトラムアナライザ(以降スペアナと呼ぶ)を使った盗聴電波の検知をご説明します。
【送料無料】 インステックジャパン GSP-810 1GHz スペクトラムアナライザ  高額商品のため代引きできません。【中古測定器】アジレント/HP スペクトラムアナライザ 8595E【決算処分品】   【限定特価品】【中古測定器】アンリツ スペクトラムアナライザ MS2683a  【中古測定器】マイクロニクス MSa338 ハンドヘルド・スペクトラムアナライザ★50KHz〜3.3GHz
              スペクトラムアナライザ

スペアナは、スペアナに接続したアンテナに、どれくらい強い電波がどの周波数で出力されているかを、波形で表示してくれますので、短時間で盗聴電波を見つける事が可能です。

        
            どれが盗聴電波か分かりますか?

特にレベル1/2の簡易発見器/専用発見器の検知距離が、発信器から数十cmから数mであるのに対して、アンテナも専用品を使えば、それこそ数km先から届く電波も拾えます。

またレベル3のレシーバは、それこそラジオ局の様に数十km先の電波が拾えるものの、一つの周波数の電波しか拾えないのに対して、スペアナは複数の電波を同時にチェックする事が可能です。

またこれでしたら、盗撮器からの電波も拾えますし、盗撮器特有の復調波形も確認できます。

このため、もし業者に依頼するのでしたら、このスペアナの測定チャートとそれぞれの電波の種類を報告して貰えれば、作業の成果をかなり客観的に確認できます。

また後々になって盗聴器が発見された場合、調査時に既に存在していたかどうかの検証も可能です。

ただし難点は、スペアナ自体が非常に高価(数百万円)で、重く、デリケート(振動/衝撃に弱く)で、尚且つ操作も難しく、それなりの技術力/知識を持った方でないとなかなか使いこなせない事です。

また前記しました様に盗聴器以外の電波も多数拾いますので、この切り分けがスペアナの操作以上の知識と経験が必要になります。

このため、携帯タイプのスペアナをPCに接続して分析している場合もある様ですが、いずれにしろ代金はかなり高い様です。

と言う訳で、このクラスの業者にお願いする場合のポイントは前述(レベル3)の1)~5)に対して、以下の通りです。

1)第三者機関の認定を取得しているかどうか


前項の1)第三者機関の認定を取得しているかどうかを参照願います。

2)調査内容を事前に書面で貰う


前項の2)調査内容を事前に書面で貰うを参照願います。

3)どの程度の報告書を作成して貰えるか確認する


前記した様なスペアナの測定チャートを添付してノイズの選別をして貰えるのでしたら、例え盗聴器が見つからなくても安心度も満足度も高くなります。

と言う訳で、上記チャートを含め以下に類する報告書を入手する事をお勧めします。

周波数 スペアナ
設定
エリア 作業
時間
使用
機材
使用
アンテナ
判定
結果
測定
チャート
30~
100MHz
RVB/VBW/REF
SPAN/SWT等
1F
2F
1時間 スペアナ
レシーバ
バイコニA OK チャート1
100~
300MHz
RVB/VBW/REF
SPAN/SWT等
1F
2F
2時間 スペアナ
レシーバ
バイコニB NG チャート2
300~
500MHz
RVB/VBW/REF
SPAN/SWT等
1F
2F
1時間 スペアナ
レシーバ
ログペリB OK チャート3
2~
2.5GHz
RVB/VBW/REF
SPAN/SWT等
1F
2F
1時間 スペアナ
レシーバ
ギガA OK チャートX


要点としては測定結果の信頼度を保証するために、再現試験が可能な報告書を作成して貰う事です。

くどい様ですが、探しました、見つかりませんでした、と言うだけなら子供でもできます。


4)資格


盗聴器を実際に取り外す場合に備えて、第二種電気工事士の資格(壁の電気配線に仕掛けられたとき)、及びアナログ第三種工事担任者の資格(電話回線に仕掛けられたとき)があるかどうかも確認すべきです。


5)料金


このクラスですとやはり技術者のスキルが最も重要ですのですので、依頼側の勝手な目安としては以下程度が妥当な金額として、提示された見積もりと比べてみればいかがでしょうか?

キャリア5年:1万円/時間
キャリア3年:8千円/時間
キャリア1年:5千円/時間


なお上記キャリアを客観的に証明して貰えない場合、当然最低料金が目安になると思います。

またキャリア3年以上でしたら、前記した資格は保持しておいてほしいものです。


6)調査に立ち会って疑問点を説明して貰う


このクラスの業者はプロですので、顧客の質問にも正確に答える事を義務だと認識されています。

このため調査に立会い、不明な点を適宜質問して、素人でも分かり易く説明して頂けるかどうかで技量を計ることが可能です。

もし何を質問して良いか分からなかったら、以下の事を聞いて嫌な顔もせずに分かり易く説明して貰えたら、かなり優秀な業者だと思って良いと思います。

①技術者のキャリア
②RBWとVBW
②測定時の電波の単位
③ノイズレベルの相対差
④使用しているアンテナの特徴


7)盗聴器を自分でセットする


これも前述した通りですので、是非対応願います。


レベル5:サーモグラフィーによる検知方法

お待たせしました。

今まで非公開にしておりましたレベル5の検知方法をお教えします。

何だと思われる方もあるかもしれませんが、それはサーモグラフィーを使った検知方法です。

ご存じかもしれませんが、サーモグラフィーとは動物や電子機器など熱を発生する物体から放出される赤外線(熱線)を可視化して温度分布表示してくれる優れ物です。

   

それが電波とどう関係するかですが、盗聴器にしろ盗撮器にしろ、全ての電子機器は電気を消費して動きますので、それに伴って熱を発生させ、それにより本体が周囲より高い温度になります。

これをサーモグラフィーで覗いて、発見しようというものです。

例えば、前述の三又コンセントタイプの盗聴器が自宅にあった場合、一番左の写真を見ただけでは誰にも何もわかりませんが、右隣の写真にある様にこのサーモグラフィーで覗けば、どこに盗聴器があるか一目瞭然です

    

原理はいたって簡単で、それこそサーモグラフィーさえあれば、誰でも可能なのですが、サーモグラフィーの価格が以下の様に数十万円と高いのが最大のネックです。

 

       

とは言え、従来は目に見えない電波をアンテナ頼りに探すしかなかったのが、目に見えるものになった分、ハードルがかなり下がったのも事実です。

さらに電波式検知方法の場合、右上の写真の様に怪しい物(この場合、三又コンセント)が近接して存在していると、どちらが発信源か特定が難しいのですが、これだと一切触らずに特定できます。

また電波を発しない盗撮機においても、カメラが稼働していれば当然本体が暖まりますので、サーモビュアで覗けば一発で録画していることが分かってしまいます。

以下の写真の場合、さりげなく置かれたカムコーダも電源がONしている事が、すぐ分かります。

   


さらにこのカメラを見えない様に布等で覆っても、周囲の布も暖まり発熱しますので、下の写真の様にすっかりバレバレです。

   


どうです。すごくありませんか?

もし専門業者に室内のチェックを依頼する場合は、最低限これらの装置(サーモグラフィーとスペクトルアナライザー)を持っているかどうかは確認したいものです。


レベル6:秘密の検知方法


従来はレベル5のサーモグラフィーによる検知方法を秘密の検知方法としてお伝えしていたのですが、実はまだ秘密の検知方法は存在します。

これはかなり有効な手法なのでヒントもお伝えできないのですが、見つける側も日夜進歩しているという訳です。




5. 難易別発見方法


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4. 盗聴器/盗撮器の電波とは

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6. FAQ





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