大型二種/中型二種を
早く安く確実に一発試験で合格する方法



はじめに


よもや中型二種の一発試験がこんなに難しいとは、思ってもいませんでした。

ご存じの様に中型二種は、普通二種(タクシー)と大型二種(路線バス)の間に挟まれて、比較的受かり易い免許ではないかと、今から考えるととんでもない誤解をして、ノコノコ一発試験に挑戦しました。

本書はその無謀な挑戦の記録と、その経験と山の様な反省を基にした一発試験に短期間に効率良く合格するための対策書です。

これから二種試験を受験する方は勿論、現在試験挑戦中で少し不安が頭をもたげてきた方、さらには既に一発試験に受かる事は不可能だと諦めた方に是非読んで頂きたいと思います。

なぜならば、決して運転が上手ではないし、まして若くもなく運動神経も良くない私でも、不安と闘いながら何とか合格できたのですから、この方法で貴方も間違いなく合格できる筈です。

かと言って、本書は何か特別な秘策や裏技をお教えするのではなく、あくまでも下記します試験課題にいかにして早く適合するかを述べたものです。

運転免許技能試験実施基準

第7 試験課題履行条件
試験は、正確な法令履行及び正確な運転操作によって、安全かつ円滑な走行ができるかどうかについて行うほか、道路及び交通の状況に応じて他の交通に気配りしながら主体的な運転ができるかどうかについて行うものとする。


正にこれができれば試験に受かるのです。

逆に言えば、これだけができれば試験に受かるのです。

何度も落ちると色々迷いや愚痴が出てきますが、この文章を思い出して頂ければ、それらも一掃されると思います。

なお本書は、中型二種の実技試験を元に作成していますが、車両の大きさを除けば大型二種にも共通する部分が多々含まれていますので、是非とも多くの方の参考にして頂ければ幸いです。


結論


先に結論をお伝えしておきます。

兎にも角にも、車両に慣れる事です。

一発試験に受かるには、それこそが必須条件です。

ですので、もし車両に慣れていなければ多少費用が高くても遠くても練習場に行くべきです。

そうすれば車両の慣れと共に、構内の試験コースにも慣れます。

構内コースをマスターすれば、路上は自分のクルマでも十分練習できます。

そうなってから本番の試験に望まないと、決して受かりませんし、当然ながら無駄が多過ぎます。

ただしそれ以外には以下が必要になりますが、上記と比べれば朝飯前といえるのではないでしょうか。

①法規に関する知識
②プレッシャーに打ち勝つ強い精神力と集中力、
③試験を受験するための時間と資金、それに対する周囲の理解
④試験官との適切なコミュニケーション
⑤情報収集


無謀な挑戦の記録


それでは早速どうすれば短期間に費用を掛けずに確実に一発試験に受かるかについて細かく述べたいのですが、一応決まり事ですので、私の無謀な挑戦の記録を順を追って述べたいと思います。

不要な方は飛ばして頂いて、二種免許一発合格の方法まで進んで頂いて結構です。

前準備

私の場合、地方で半年ほど中型のマイクロバスを運転していましたので、地元に帰郷したついでに、中型二種の試験の難易度を知るために、1度受けてみようと考えました。


三菱中型マイクロバスROSA

これに伴い近場の本屋で、大型二種の学科と実技の教材を購入し、大急ぎで(とは言え、数日掛かりましたが)全頁に目を通して試験に臨みました。

 

なお学科試験クリアのコツは、後ほどご説明します。

1回目:鋭角の罠

中型二種の学科試験は、予約の必要もなく4,600円を払えば当日の午前中に受験できます。

お陰さまで、学科試験には何とか1回で合格し、車の使用料3,050円を支払って午後1時から技能試験です。

なお学科合格後に深視力の検査がありますが、これは三つの棒が並んだタイミングでボタンを押すだけの事ですから、問題なくパスできると思います。

昼食もほどほどにし、待合室にある試験コースの写真をスマホで撮って、先ずはコースの距離感と難易度をイメージします。

当日の試験はAコースです。

      

コース地図を見ると構内は鋭角と方向変換だけ、路上も他の2コースより短く、この程度ならば今日にでも路上までいけるのではないかと、今にすればとんでもなく甘い考えを持っていました。

更にまだ少し時間があるので、実技の教材を開いて鋭角と方向変換を読み直し、次にスマホで撮った写真を見ながら、構内を一通り回ってイメージトレーニングします。

待合室に戻ってまもなく、試験官が現れビデオを見ながら試験の説明が行われます。

この10分程度のビデオ(結局何度も見る事になりましたが)が非常に分かり易くできているので、説明を受けながらますます簡単そうな印象を持ってしまいます。

そうこうしながら実技試験の開始です。

お恥ずかしい事に、ここで初めて試験車両を見たのですが、一瞬これは大型バスではないかと思ったのが第一印象です。

            

今まで乗っていたマイクロバスは三菱のローザで、乗客用の自動扉の他に運転席側にも扉があり、さらにミッションはオートマチックでした。

試験車両であるいすゞの中型バスは、中央の手動扉のみで、当然ながらマニュアルシフトで電源スイッチなるものまで付いています。

とは言え、取り合えず試験前に購入した対策本に従って、周囲をチェックして、中央の扉から乗り込みます。

運転席に座ると一連の調整を完了して、周囲を確認して出発。

試走を終えて、最初の関門である鋭角に左折して進入します。


早速実技の教材で読んだ様に、前輪が右鋭角の頂点を過ぎた辺りで右にハンドルを切ったのですが、止まってみたらもうその時点で右後輪が白線ギリギリです。


とは言え、切り返せばまだ大丈夫だと思いきや、切り返えせば切り返すほど、右後輪が白線に近づいてきます。

とういう訳で、どうしても抜け出す事ができず、白線を越えて本日は敢え無く沈没となった次第です。

ただし、おまけで方向転換まではやらせて頂きました。

試験官からは、鋭角は右に切るのが早かったね、前輪は運転性のもっと後ろにあるから、もっと先で切らないとだめだよとの親切なアドバイスを貰うと共に、バックするときは真っすぐ下がった方が良いとの追加のアドバイスまで貰いました。

運転席から振り返って見ると、確かに普段乗っているマイクロバスは運転席の下に前輪があるのに対して、試験車は運転席直後の客席の下に前輪があります。

となると、もう少し我慢して右にハンドルを切れば、次回の鋭角はいけそうだなとの感触を得ました。

また学科試験合格の有効期限は半年なので、後は練習を重ねていけば大丈夫でしょうという感じのコメントまで貰って、2~3回程度で何とか受かるだろうと恐ろしく甘い感触を持って試験所を後にしたのでした。


まぼろしの2回目:鋭角と路上の下調べ


年末年始の休みに伴い2週間程間が空いて、2回目の挑戦のつもりで予約もせずに、のこのこ試験所に向かったのですが、2回目以降の技能試験は午前中だけで、それも前日までに予約が必要との事でした。

それならばちょうど良いと思い、次回の予約を済ませてから、大型二種の技能試験の様子をじっくり観察させて頂く事にしました。

一番興味があったのは鋭角なのですが、傍からいくら見ていても何の参考にもならないという事が分かったくらいです。

ついでに路上の様子も見たくて、当日のBコースを乗ってきたクルマで走り、試験車両が標識を目印に停車する姿を遠目に眺めて、本日は終了です。


本当の2回目:欺瞞の鋭角


下調べの二日後に、2回目の挑戦です。

まだ2回目ですので、多少気が楽だったのですが、やはり1回目より緊張しています。

早速試験代の収入印紙を購入しようとして、またもや甘美な誤解に気が付きます。

1回目は学科試験と実技試験で、トータル7,650円(試験手数料:4,600円+車の使用料:3,050円)を支払いました、今回は実技試験だけですので、車の使用料だけで良いと思ったのですが、試験手数料(4,600円)もまた必要なのだそうです。

つまり、2回目以降の実技試験は3,050円で済むと思ったのに、毎回7,650円も掛るとは、試験前にガックリです。

こんな間違いをするのは私くらいかと思っていたのですが、その後印紙を買う際同じ誤解をされている方をちらほら見掛けました。

やはりどう考えても、学科試験を受けないのにも関わらず、試験手数料が前回と同じというのは民間企業ではあり得ないでしょう。

さて本題に戻って、試験はまたAコースだったのですが、結論を先に言えばまたもあっけなく鋭角で沈没です。

今回は前回の教訓を元に、鋭角の先端で右に曲がったのですが、今度はバックで見事に後輪が脱輪です。

本試験所の場合、脱輪すると路肩から芝生に落ちるのですが、落ちる事を微塵も予期していなかったため、最初はどのタイヤが落ちたのかさえも分からない状況でした。

さらにその際、脱輪から抜け出そうと2速前進に入れたつもりが、またもバックに入れてしまうというお粗末までやらかして、もうボロボロです。

その後のおまけでやらせて貰った方向転換では、転換場所から抜ける際、内掛けハンドル、後輪が白線を踏みそう、後方確認が足りないとの指摘を頂き、終了時には停止線との距離を指摘され、2回目にしてようやく二種免許の難しさを徐々に認識してきたのでありました。

信じられないかもしれませんが、自宅に帰ってからネットで調べて、ようやく後方の6点確認の存在を知ったのでありました。

鋭角の失敗と6点確認の記述が無かった事から、次第に技能の教材に不信感を持ち始めたのもこの頃からです。


練習1回目:基本練習


この鋭角での脱論はさすがにショックで、実車で練習しない限りクリアするのは容易ではないと悟りました。

このため、鋭角の航空写真をプリントし、その上にバスの型紙を乗せてシュミレーションをやってみたのは内緒です。

という訳で、ネットで調べた埼玉県の自動車練習場(上江橋モータースクール)に向かいます。


上江橋モータースクール

料金は入所金の1万円を入れて、2時間で2万6千円です。

できれば鋭角だけみっちり教えて頂きたかったのですが、余程基本がなっていなかったのでしょう。

1時間目は、基本走行と安全確認をみっちり教えて頂き、2時間目でようやく縦列駐車、方向変換の練習で、終了間際に鋭角の練習です。

これで思ったのは、バスの円滑な操作(特にギヤとブレーキ)と二種免許独特の安全確認を同時に練習するのは至難の技で、最初は操作、それが慣れたら次に安全確認の練習をした方が、むしろ上達は早い様に感じた次第です。

この事は、実は早期合格のための根幹部分である事を、後になって思い知る事になります。

という訳で、二種免許のツボが少しだけ分かってきたものの、今一鋭角の自信がないまま本日は終了です。

3回目:悪夢の鋭角


さて3回目の挑戦です。

コースはBで鋭角は同じですが、方向変換の代わりに縦列駐車が入ります。

結果は情けない事に、またもや鋭角のバックで後輪の脱輪です。

ただし練習の成果か、はたまたマグレか縦列駐車はうまく収まりました。

さすがに3回も同じ所でミスするとショックも大きく、この先この無謀な挑戦を続けて良いものかどうか、真剣に悩みました。

ここまでの費用ですが、路上すら出られずに既に6万5千円も使っています。

3回の試験: 7,650×3= 22,950円
その交通費: 3,000×4= 12,000円
練習料: 26,000円
その交通費: 4,000円
計: 64,950円


もしこれが教習所の様にあと何時間乗れば受かるだろうという目途があればともかく、一発試験の場合、合格する可能性があるかどうかさえ分かりません。

この先が見えない事ほど、人を不安にさせるものはありません。

更に経済学でいう所のシンクコストが、頭をよぎります。

すなわち初期投資が多ければ多いほど、それを取り戻そうとして、無駄と分かっていても追加投資をしてしまい傷口をどんどん大きくする。

もし諦めるならば今しかありません。

色々悩んだのですが、下記理由により結局続けることにしました。

①長期的展望に立てば、合格する事による仕事上のアドバンテージが大きい。

②またもし今後再挑戦した場合、年齢と免許制度から考えて今より確実に難しくなる。

③よしんば公認の自動車教習所に通った場合は30万円程度掛る。

④ネットの情報によれば、一発試験での平均受験回数は10回以上らしい。

ですので、これを機会に多少費用は掛かってでも、免許取得に重点を置く事にしました。

ただしこの決断に至るまでには、資金の裏付けと家族の理解があった事は言うまでもありません。


練習2回目:鋭角/方向転換/車庫入れの練習


という訳で、またまた自動車練習場に向かいます。

前回入所金を払っているので、今回は2時間で16,000円です。(交通費込みで2万円となり、累積8万5千円)

今回は鋭角を重点に、方向変換と縦列駐車を2時間みっちり行います。

鋭角のポイントは、以下の通りです。

①頂点の奥まで(鋭角の両辺がフロントガラスの下フチにくるまで)進入したら右一杯にハンドルを切る。

②前進して車両先端が縁石に平行になったらハンドルを真っすぐにし、タイヤが縁石に触れるまで前進する。

③ハンドルを左に切りながら後退し、運転席が路面に戻ったらハンドルを戻して停止する。

④ハンドルを右一杯に切って前進し、前輪が縁石に触れそうになったらハンドルを真っすぐして停止する。

⑤再度真っすぐ後退し、運転席が路面に戻ったら停止する。

⑥右後輪が縁石に触れない事を確認しながら、ハンドルを右一杯に切って鋭角を抜ける。

構内の走行にはかなり自信を付けて、夜道を帰りました。


4回目:バックギアの恐怖


さて4回目の挑戦です。

前回からだったと思いますが、路上に出た場合に備えて、早めに試験場に着いてコース番号を確認したら、自分のクルマで路上コースを一回りします

横断歩道の位置、信号の変わるタイミング、制限速度等、ずるいと思われるかもしれませんができる事は何でもやっておく必要があります。

さて今日も馴染みのAコースで、練習の成果が出たのか、何とか鋭角と方向変換をクリアして、夢の路上へ出ました。

ただし構内が終わった時点で緊張でガチガチで、見かねた試験官に路上に出る前に一度停まって、リラックスする様に言われました。

後で書くかもしれませんが、ここも重要な所です。

自分が緊張していると、試験管も人の子で、やはり緊張して、通常以上に厳しく採点される恐れがあります。

とういう訳で、緊張する事は重要ですが、それを試験官に悟られない事も重要です。

路上に出てからは、それでも自分なりには順調に進んでいるつもりでしたが、国道を右折するための信号待ちでそれは起きました。

通常信号待ちではギヤを2速に入れて待つのですが、ギアの位置が気になったので、一度抜いて再度2速に入れ発進した所、実はバックに入れてしまい、突然の後退で敢え無く玉砕となりました。

なおなぜギアの位置が気になったかというと、これ以前に布石があったのです。

実は、2速に入れたつもりが4速だった事が今までに何度かあり、もしかしたらまた4速に入れたのではないかと心配になり、この大チョンボに繋がったという訳です。

またバスの場合、バックのブザーが殆ど聞こえないのも要注意です。(これは是非いすゞさんに改善をお願いしたい)

これ以外での指摘では、停車後のウィンカーの戻しが遅い、車線変更が急ハンドル、クラッチを切るのが早い、側方確認を目視でカックンブレーキ、を指摘さてました。

これらのテクニカルな対策については、後ほど述べたいと思います。


5回目:運命の右折


5回目の挑戦です。

運よくまたAコースで、構内、路上とも何とか終えて発着場所に戻ってきました。

ただし細かいミスはちょこちょこあり、一度は発車時にサイドブレーキを外し忘れてエンストまでやらかしています。

とは言え(既に累積で10万円を使っていますが)、着実に進歩はしている様です。

結果は想定何の不合格で、最大の問題は、国道からの右折、試験所に入る右折で、直進する対向車が迫っているのにも関わらず右折した事がまずかった様です。

また車内の確認が足りないとの指摘も貰いました。

帰りのクルマの中で、指摘箇所をいくら補正しても新たな指摘が次々に出てくるのは何故なのだろうと自問自答していたのですが、ここでまた新たな事に気が付きました。

この二種免許の試験とは、大前提として乗客がフルに乗った路線バスを運転している事を想定しなければいけない様です。

右折するタイミングについては、それこそ路線バス会社がOJTの中で伝えれば良い様に思うのですが、すくなくとも二種試験においては当局がそこまで関わって採点している様です。

もっと早く気が付けば良かったものの、今気が付いて良かった。


6回目:サイドミラーの悲劇


6回目の挑戦です。

ここまでくると徐々に悲壮感が漂ってきます。

試験は初めてのBコースです。

鋭角はかなり慣れてきてクリアできたものの(それでもまだドキドキですが)、できると思った車庫入れで車体が完全に車庫内に収まり切りません。

とは言え、これで再度切り返すとなると更に墓穴を掘る恐れがあるので、不十分ながらここで完了の合図を送ります。

その後の後方感覚の確認における再度の車庫入れでは、綺麗に収まったのが何とも皮肉です。

なお後方感覚については、今まで一度も失敗した事がありません。


車両後端をポールの50cm以内に寄せる後方感覚

これについては、誰にも教えたくないほどの秘策がありますので、後ほどご説明致します。

この時点で恐らく点数はぎりぎりだったのでしょうが、路上に出る指示がありました。

路上では今まで受けた指摘を反芻しながら、自分的には順調に進んでいると思っていましたが、試験所まであと少しの所で、突然バチンという大きな衝撃音がしました。

一瞬何があったか分からなかったのですが、何と試験官用のサイドミラーが側道の電柱にぶつかったのです。


何故車道を走っているのに、ぶつかる様な物が飛び出ているのだ、と言っても始まりません。

この時点で即アウトとなった次第です。

この件以外では、最初の内は意識はしているものの、安全確認が漏れる事があるとの指摘を受けました。

どうやら、信号待ちで前車に続いて少し進む様なときも、コマ目に安全確認が必要な様です。

ここまでくると、もう一度練習場に行くかどうか迷ったのですが、次の試験が二日後でしたので、それがダメなら行く事にしました。

なお後日ミラーがぶつかった電柱を見てきたのですが、進行方向から見ると3本の電柱が近接して並んでいて、一見直線上に並んでいる様に見えるものの、手前の1本だけが車道側に寄っているという、何とも錯覚する様な眺めです。(写真が無くてすみません)

さらに細い道のため、中央の白線が速度低下を目的に消されていて、おまけに信号機の手前のため、左折車のためになるべく左に寄せてあげようと思う事からぶつかった様です。

ついでに言えば、試験官用のサイドミラーは運転者様のミラーより突出しているかもしれません。

すみません。

全て言い訳でした。


7回目:絶望の安全確認


7回目の挑戦です。

またもAコースですが、緊張感は同じです。

今日もダメだったらどうしようという焦りを、だめだったら練習所に行けばまだ可能性はあるという気持ちで抑えます。

結果ですが、今回も何とか一回りして戻ってきたものの、やはりダメでした。

理由は鋭角での後退時に1回右側方の確認が漏れた事、及び頻繁に確認をし過ぎる事、発車時の安全確認が不十分でした。

やっぱりダメかという絶望感もあったのですが、良い事もありました。

流石に7回目(+練習4時間)となると、試験車両にもかなり慣れてきて、ギヤだのブレーキだのクラッチだのに気を回さなくても済む様になってきたのを感じたのです。

そういう事なのです。

一種免許の試験でしたら、多少ギクシャクしても安全に運転できれば良いのでしょうが、二種の試験の場合、安全確認が多く、それでいて円滑な操作を求められるため、どうしても車両に慣れる必要があるのです。

と言う事は、試験車両と同型の車両に慣れる前に試験を受けるのは、全く以って無駄だという事です。

すなわち、7回目にしてようやく一発試験に受験できるレベルに到達したという訳です。

ですので(車両には慣れてきたので)、当初予定していた練習所は見送りにして、安全確認を徹底に練習して次回の試験に臨む事にしました。

具体的どう練習したかについては、後ほど述べます。


8回目:そして誰も居なくなった


8回目ともなると、さすがに不安で心が押し潰されそうな気分です。

今までは大型二種の方が何人かはいらしたのですが、今日は私一人です。

都合の付かない方もいらしたでしょうが、一部の方は諦めたかもしれません。

今日は車両にも慣れてきた事もあって、兎にも角にも安全確認に全神経を集中しました。

とは言え、自分でもいくつか気になる事がちょこちょこ有り、(ショックを和らげるため)またダメかなと思って結果を待った所、ぎりぎりだが合格というコメントを貰いました。

安堵の気持ちが込み上げたのと同時に、この先同じ様に集中力を維持するのは不可能ではないかと思う程に心身とも疲弊していました。

正に、集中力を全て使い果たしたという感じです。

この後、事務手続きや取得時講習(26,400円)を受ける必要があるのですが、それらは時間とお金を掛ければ済む事なのでここでは割愛します。

さて、ここまでの費用を集計すると以下の通りです。

3回の試験: 7,650×8= 61,200円
その交通費: 3,000×9= 27,000円
練習料: 42,000円
その交通費: 8,000円
計: 138,200円


当初は数万円で済むと思ったのですが、予想外の大出費でした。




二種免許一発合格の方法


今にして思えば、本試験は以下の内容が試されます。

①法規に関する知識
②運転技能
③プレッシャーに打ち勝つ強い精神力と集中力
④試験を受験するための時間と資金、それに対する周囲の理解
⑤試験官との適切なコミュニケーション
⑥情報収集

早く安く確実に受かるためには、どれかが一つ抜けても達成できません。

実際同時期に大型二種を受験された方々も、受かった方は殆どいらっしゃらなかったにも関わらず、どんどん減っていきました。

恐らく当方と同様一発試験の難しさに直面して、途中で諦めた、もしくは中断されたのではないかと思います。

また一方では、これらを個々に分析して徹底的に準備しておけば、短期間で合格する事も可能だという事です。

とういう訳で、個々に要点を述べていきますので、是非参考にして下さい。


1. 法規に関する知識


これに関するメインは学科試験です。

これにはお勧めの方法があります。

①まず本屋に行って、最新の問題集を1冊購入します。

古い問題集ですと役に立ちませんので古本屋で安く済ませてもいけませんし、書き込みが必要ですので図書館の本で済ませてもいけません。

また異なる問題集がいくつか売られていると思いますが、読みやすい本を一冊購入すれば十分です。

②問題集前半に記述されている試験のポイント及び交通ルールを読んで、完全に理解します。

       

③それが終了したら、1問ずつ試験問題を読んで回答して、すぐその答えが合っているかどうか確認します。

その際、回答に不安がある問題、或いは回答が間違っていた問題には印を付けておきます。

またそれらの問題に関係する交通ルールは、前半の頁で確認して、やはり印を付けてきます。

④問題集には6回分程度の試験問題が含まれていますが、それらを全て同じ様に実施します。

⑤最後に印の付いた問題をもう一度回答して、その回答が合っているかどうか確認します。

もしまた間違えた場合は、更に大きな印を付けておきます。

⑥試験場で多少時間があると思いますので、⑤で付けた大きな印の付いた所から順番に見直して本番に臨みます。

上記で大切なのは、分かっている問題は何度もやらないで、不安な問題だけしっかり見直すという事です。

2. 運転技能


中型二種の試験で一番大変なのが、やはり運転技能でしょう。

これが運転技術でしたら、もう少し簡単かもしれませんが、考えないでも体が自然に動く様になる必要があるので、熟練とまではいかなくても、やはりそこそこの慣れが必要になります。

具体的に述べると、①車両への慣れ、②コースの慣れ、③安全確認の慣れです。

①車両への慣れ


当方の場合ですが、7回目くらいでようやく試験車両に慣れてきたと感じました。

という事は、練習を含めて大凡10時間近くこのバスに乗ったと思います。

人によってバラツクでしょうが、もし二種免許の実技に一発で受かりたいのでしたら、兎にも角にも車両を自分の手足の様に動かせる必要があります。

ですので、悪い事は言わないので、先ずは技能練習所に通いましょう。

私に場合でしたら、最低でも4時間は乗る必要がありましたので、その費用は5万円です。

②コースの慣れ

次にコースの慣れですが、構内については練習場のコースを走る事で、十分習得できます。

また路上コースについては、良いアイデアがあります。

既にお伝えしました様に、路上コースは試験場に貼り出されていますので、その写真を撮って試験当日(もしくは試験に落ちた後)に自分の車で走れば良いのです。

その際、右折のタイミングや安全確認のタイミング、制限速度、標識の位置等を徹底的にチェックしておき、それこそ目をつぶっても走れる様にとまでは言いませんが、少なくとも滑らかに走れる様にはしておく必要があります。

それでも私の場合、1回目での合格は難しかったと思いますので、運良く2回で受かったとしたら、交通費を入れて21,300円です。

これに練習場の費用を足すと71,300円となり、うまくいけば実際の半分近くで済んだかもしれません。

③安全確認の慣れ

ご存知の通り、2種免許に受かるためには、兎にも角にも安全確認が重要になります。

特に停留所に見立てた電柱への幅寄せやら、再発信やらバックやら右折やら、左折やらで、癖になるくらいの安全確認が必要です。

そのために、自分のクルマを使って路上でも練習しておきましょう。

かと言って、真昼間に電柱に目掛けて停止したり、多少なりとも時間の掛かる6点確認の練習を発進の度にするのは無理があります。

そこでお勧めなのが、深夜の路上で集中的に安全確認の練習を行う事です。

住宅街から離れた誰にも迷惑を掛けない路上で、自然にできるまで黙々と練習しておきましょう。

3. プレッシャーに打ち勝つ強い精神力と集中力


前述の受験経緯を見て頂ければお分かり頂けると思いますが、負けが込んでくると次第に心細くなってきます。

このためには、ある程度の精神的対抗力が必要になります。

ですが、本書ではメンタル面を鍛えろなどとは言いません。

それよりもむしろ、不安な状況に陥らない様に、十分な準備をするべきです。

すなわち安易に試験を受けるのではなく、確実に受かるための計画を建てるのです。

更にその計画が失敗したときのために、プランB、プランCの計画も準備しておけば良いのです。

そうすれば多少の問題が発生しても、プレッシャーを大幅に減らしてくれます。

実際試験後半で多少心のゆとりができたのは、もし落ちても練習所にもう1回行けば受かるとのバックアップ策があったからです。

4. 試験を受験するための時間と資金、それに対する周囲の理解


計画を建てたら、そのための時間と資金を用意すると共に、その計画の妥当性を周囲にもきちんと伝えておきましょう。

そうすれば、色々な面で周囲もバックアップしてくれると思います。

バックアップ無しの挑戦は無謀です。

5. 試験官との適切なコミュニケーション


試験管も人の子ですので、落ちる回数が多くなれば何とか受からせてあげようと、細かくアドバイスを提供してくれます。

非常に重要な情報ですので、全てメモして次に繋げましょう。

6. 情報収集


試験官からの情報だけでなく、同じ受験者からの情報も大変参考になります。

例えば、女性試験官は非常に厳しくて受かった人はいないとか、あそこの標識には歩道が無いので白線を越えて停止してはいけないとか、Bコースが一番難しい気がするとか、前回はもう一息だったのにあの交差点で失敗したとか、同じ目標を持った戦士との情報交換はまめに行うべきです。

実際最後の路上試験では、この標識での停止を指示され、思わずほくそ笑んだのは私です。


最後に


いかがでしたでしょうか?

もしこの通りに実行して頂ければ、必ずや短期間で一発試験に受かると確信しています。

繰り返しになりますが、以下ができれば誰でも受かるのです。

運転免許技能試験実施基準

第7 試験課題履行条件
試験は、正確な法令履行及び正確な運転操作によって、安全かつ円滑な走行ができるかどうかについて行うほか、道路及び交通の状況に応じて他の交通に気配りしながら主体的な運転ができるかどうかについて行うものとする。


この文章は名文だと思っていたのですが、平成26年に運転免許技能試験実施基準の改正され本項が以下の様に変更になりました。

運転免許技能試験実施基準

第8 試験課題履行条件
試験は、正確な法令履行及び正確な運転操作によって、道路及び交通の状況に応じて安
全かつ円滑な走行ができるかどうかについて行うものとする。


個人的には前の文章の方が好きだったのですが、それはともかく、もしこれに付け加えるならば、”満員の客さんを乗せた状態で”を加えれば、より受かり易くなると思います。

それでは成功を祈ります。

おっと忘れていました。

後方感覚の極意です。


運転席から見たバス後方

少々分かり難いイラストで恐縮ですが、下は運転席からみたバスのリアウィンドウで、窓から決して触れてはいけない禁断の黄色のポールが見えています。


後方感覚試験では、青丸の部分を見ながらバックして遠近化感を掴む

このとき、リアウィンドウの中心や左側を見てはいけません。

なぜならば、真正面からポールと窓枠を見る事になりますので、それでは全く両者の遠近感が掴めません。

遠近感を掴むためには、少しでも斜め方向から窓枠とポールを見なければなりません。

すなわち、上の青丸の部分にある窓枠とポールを見ながら後退するのです。

そうすると、後退するにつれてポールが右に移動していく様に見えると共に、僅かながら近づいていく感じも掴めます。

私の場合、この手でいつも10cm前後まで近づく事ができました。

後方感覚が苦手の方は是非お試し頂ければと思います。

それでは今度こそ。

Good Luck!


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